2020年9月2日(水)の大分合同新聞に掲載されました

以下、記事の内容です。

【杵築】杵築市杵築の溝部葬儀社城下町会館はリモートで葬儀に参列できるサービスを始めた。インターネットの動画投稿サイトを通じて配信する。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で遠隔地からの参加が難しくなる中、「最後の気持ちを伝えるお手伝いがしたい」としている。

　８月中旬から始めた。同社社員の斉藤肇さん（３９）によると、東京などの都市部で感染者が増加した７月から、県外からの参列を断る遺族が増えた。親の葬儀に出ることができなかった人もいたことから「なんとかしたい」と考え急きょ、設備を整えたという。

　ビデオカメラとタブレット端末を使い、儀式や出棺の様子を撮影し生中継する。映像を見るためのホームページアドレスは、喪主から直接、希望者に連絡してもらうようにしてプライバシーに配慮。映像は保存して後日、見ることもできる。

　これまでに葬儀と法事で計５組が利用した。「離れた場所にいたが参列した気持ちになれた」などの感想が寄せられているという。

　追加料金はもらっていない。「儀式をするだけでなく、お別れの場を整えることが葬儀社の使命。体の不自由な人や介護・子育て中の人などにも利用してもらえれば」と話している。